「【猫大河ドラマ】外のネコさんものがたり：はじまりの外猫さん」

これは、オレがまだ体の中にいた頃の話だ。

今から10年近く前、今の家にオレはニンゲン一家と引っ越してきた。












オレのお庭に２匹の女の猫さんが住んでいたんだ。

一匹はミケネコさんでもう一匹はサビネコさんだった。

この2匹が血縁かどうかはわからなかったけど、仲が良くなくて、お互いに威嚇しあっていた。

2匹ともお外に暮らす猫さんで、ニンゲンが近づくとものすごい勢いで逃げていて、人にはまったく懐いていなかった。











ミケネコさん














サビネコさん










1月の終わりに、サビネコさんがニンゲンのお庭の裏の物置の下で子どもを産んだんだ。

もちろんニンゲンは、そのことには、まったく気がついていなかった。






この時、サビネコさんが何匹子どもを産んだのかは、オレにもわからない。

春になって、子ネコさんたちが生まれて3、4ヶ月目になった頃、ニンゲンのお庭に姿を見せたのは、2匹の子猫だった。




少し体の大きい子猫さんは白っぽくて、しっぽと耳が茶色が買った薄い黄土色をしていた。

シャムの血が混じっているような猫さんで、オレにそっくりの猫さんだった。




もう片方の子猫さんは、母親と同じサビネコさんだった。

このサビ子猫さんは、左の目が見えないらしくその瞳は、光沢のない黒いビー玉のように見えた。




二匹の子ネコさんたちは、とても仲が良くていつもニンゲンの家の庭で遊んでいたよ。

子猫さんたちも母猫同様、ニンゲンにはまったく近寄ることがなかった。

子猫たちはどちらも女の子のようだった。

ニンゲンは、目の不自由な猫さんを身近で見たのが初めてだったので、サビ子猫さんのことが少し気になっていたみたいだ。






お外の猫さんはたくさん登場猫物がいます。
話をよりわかりやすくするために家系図（ルーツ）を作っています。


ルーツはここからご覧いただけます。

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「ここからどうやってあたしにいきつくのかしらなのよ。

見当もつかないのよ」









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