永遠の世界に住むネコさんのお話2

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「アメショのネコ」

一度は雲の上に上がったものの地上にいるニンゲンが心配で下に降りてきているネコもいた。ある夜オレは、地上と雲のちょうど中間くらいの場所を散歩しているとアメショの男の子と出会った。オレと同じ“しゅよう”で旅立ったネコだった。一度は、雲の上に上がったのだけど家族が心配でこっそりとお家に帰っていたらしい。アメショはちょうど地上からお空に帰る途中だった。「お空に上がった後も地上に戻ってこられるの?」オレは、ま...Read more

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「オレの目玉」

深夜の“かそうば”で焼かれて骨になったオレの体・・・へ~オレの体の骨ってこうなっているんだあ、って自分でもちょっびっくりしちゃったよ。「しっかりした骨ですね。焼かれてもまったく形は崩れず、そのままの形で出てきましたね。・・・おそらく猫ちゃんは、ずいぶん丈夫だったのでしょうね」と、葬儀屋のダンナさんも驚いていたっけ。葬儀屋のダンナさんは真っ白な壺の中を手に持って「この中に猫さんの骨をおさめていただきま...Read more

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「焼かれたオレの体」

曇った夜は月明かりもなくて、真っ暗だった。深い灰色の空にもくもくと黒い煙が一直線に立ちこめている。オレの体を焼いている煙を見るのは、ちょっとヘンな気持ちがした。むりもない、オレが21年と8ヶ月ちょっと入っていた体なんだもの。止まって空っぽになっちゃった体は燃やされるか、土に還るかのどちらかなんだろうな。あ、もう“かそう”が終わったみたいだ。ニンゲン一家がまた、ワゴン車のところにやって来たぞ。「これから...Read more

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「さようならもふもふ、オレの体」

「それでは、これより火葬場にご案内します」そう言って葬儀屋さんは、外に出て、最初に上がってきた階段を降りていった。ニンゲン一家は、その後に続いた。オレの体はニンゲンに抱っこされていた。階段を降りると門の左側に小屋があり正面のドアが観音開きになっていて、そこにワゴン車が頭から入って止まっていた。ワゴン車は、後ろのドアが開いていて中には大きくて頑丈そうな鉄の箱が入っている。箱の扉も開いていてその前に箱...Read more

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「最後の記念撮影」

ガマガエルみたいなお経がすむと祭壇の前に置いたオレの体の前で手を合わせていた葬儀屋のダンナさんがくるりと後ろを向いて座り直した。「どうぞ、順番にご焼香をお願いします・・・」葬儀屋のダンナさんがそう言うと、ニンゲン一家は一人ひとりオレの前に座って何かをつまんで鉢の上にのせてた後、手を合わせていた。オレは、みんながオレの体に手を合わせているのを見ていると、とても不思議な気持ちになった。何をしているのか...Read more